企業概要

VISION

人と自然のかかわりと、多様な自然環境を
持続する仕組みづくり。
環境情報のデータ化と的確な解析によって
さまざまな提案を行っていきます。

あなたがいま見ている風景は、かつては違ったものだったかも知れません。

大きなマンションが建っているその場所も以前は海だったかも知れません。
密集する住宅地に、数万年前は川が流れていたかも知れません。
わたしたちは、その場所が「以前、何であったか」をさまざまな角度から徹底的に調査します。
いま、あなたが見ている風景、そこには人類の歴史よりも長い時間の流れによって、あらゆる物語が積み重ねられているのです。

その場所の歴史が教えてくれる「本来の風景」

地層調査による科学的な分析、古文書や古地図に記載されている情報の断片や周辺の土地の形状との相関関係を調査することで、その場所の新しい事実が浮き彫りにされていきます。

例えば、数キロ離れた川が氾濫した場合、その土地にはどのような影響が出るか?
例えば、近くの雑木林はどうやって発生したのか?
例えば、豪雨にみまわれたとき、どういった災害が想定されるか?
例えば、巨大地震が発生したとき、どのくらいの揺れが発生するか?

数十年前、数百年前、数千年前、数万年前といった過去の時間を遡り、どのような「未来の風景」を作ることがふさわしいか。それを考えるがわたしたちの使命のひとつです。

その場所の履歴を知らないと、自然との調和のとれたサイクルが保てなくなるばかりでなく、周辺で起こりうる災害に対して無防備な都市計画や開発を行ってしまう危険をはらんでしまいます。

複雑でありながら理にかなった、天然資源の豊かな活用

日本の森林率は林野庁の発表によると67%。つまり、わたしたちの国土の7割近くが森林です。

その森林から、海に向かって多くの川が流れています。大陸からの風は大きな山脈にぶつかり、空気の流れを大きく変化させ、独特の気象条件を生み出しています。

空気、水、大地、海、、、自然環境の豊富な資源によって、わたしたちの生活は成り立っています。

わたしたちの祖先は、そういった自然の力を活用し、生活を維持できるエネルギーの循環を行っていました。
一見無駄だと思われるような水の流れや地形の活用、森林や海との距離感、開墾する田畑の選定など。
わたしたちは、業務を通じた調査を通して、幾度となく、こういった「自然に対する先人の身体感覚」を発見することがありました。
それこそが、時には猛威をふるう自然から恩恵を授かろうとした人類の叡智の痕跡であり、わたしたちが未来へと引き継いでいく使命だと考えています。

そして、未来へ。

20世紀は急速な産業発展と高度な技術による都市化と建設の時代だったと思われます。
ただし、そのなかのいくつかは、残念ならが、土壌や風向き、水の流れ、周辺の自然環境などと無縁に進められた開発もあるでしょう。
農地を開墾し、そして、産業構造の変化にともなってその農地を住宅地として開発したことによる雑木林や竹林などの大量発生はその例のひとつだと言えます。

わたしたちは、単に美しい自然の景観を作り出そうというものではありません。

数十年といったスパンではなく、数百年、数千年という射程から、その土地が本来もっている特徴や機能、周辺との土地との相関関係から導かれるものに焦点をあてた「人と自然とのかかわり」を見いだし、未来にわたって持続できる土地計画を提案することが、本来の価値創造であると考えています。

ランズの業務プロセス

ランズの業務プロセスは「目的」に対して「結果」を導くために、
大きく分けて4つのステップからアプローチします。

私たちの暮らす土地には、数千年にわたる「人と自然のかかわり」があります。
ランズの土地利用計画や自然環境保全計画は、「土地と人々の履歴」を把握することから始めます。
住まいづくりや都市緑化も、まちの現状や人々の利用分析から始めます。

地域計画や公園緑地・建築計画といった具体的な事業推進には、的確な事業課題の抽出と目標設定が不可欠です。
ランズは、現状分析結果を踏まえた「適切な診断」によって、さまざまな事業(Projecy)課題と方向性をしめす羅針盤をご提案します。

いま、ものづくりの技術以上に生活との関わりや自然環境を維持する仕組みづくりにおいて、総合的・俯瞰型な技術が求められています。
ランズは、生産的な仕組みと土木技術、人々の生活環境を結びつける「管理(ケアー)技術者」として技術提案を行っています。

ランズの業務はすべて電子情報化によって、過去・現在・未来を迅速に参照できる「バーチャルリアリティーな解析」を行っています。
日々変化する地域情報や公園の整備・管理情報を電子情報化による「正確でわかりやすい」情報伝達によって実現化方策を提案しています。